PRAY+LIFE/いわき

PRAY+LIFE/藤城光
 
埼玉大学教養学部卒業。土を使ったドローイング、グラフィックやイラストレーション、アニメーションなど、プロジェクトに合わせて表現方法を用いる。『東京ワンダーサイト ゼロ展』(2003年)、『スパイラル第 4 回 SICF』(2003年)入選。2010年、個展『ぬけあい』(ROCKET /東京)を開催。[ http://www.star-fish.jp/ ]
現在、在住の福島県いわき市にて、聴き書きのプロジェクト”PRAY+LIFE”の活動を行っている。[ http://praylife.net ]

 
作品について

LIFE IS COMING BACK~ふくしまの声を紡ぐ~
 
3.11、福島。変化した日常の中で、住人である私は、そこで生きる1人1人の姿を少しでも残しておこうと思った。多様な価値観。それぞれの人生の選択。1つ1つの声を話を聞きながら文章にしている。小さな小さなことかもしれない。でもそれらすべては、未来の欠片でもあり、いつでも、どこにでもおこりうる出来事でもある。 
 
 
3月11日。私が住む福島県いわき市では、地震、津波、そして原発事故が起こりました。
何かを突き付けられるような日々、無力感を持ちながら瓦礫撤去などをして過ごす中で私は、起きていることを何らかの形で残しておきたい、という気持ちを持つようになりました。
認識すらされないもの、残さなければ消えてしまう体験や気持ち、起きたこと、受けた影響、これからのこと、人々の姿、想いを少しでも残し紡いでいこうと思いました。

津波や地震での被害に加え、原発事故の影響により土地を離れざるを得ない人、自主避難を選んだ人、バラバラに住むことになった家族。子育ての問題、身体への不安、生活や仕事のこと、「福島=放射能」というイメージによる差別や風評、価値観の相違による人間関係のズレなどの問題も抱えることになりました。放射能問題は身体への影響だけでなく、そういった社会的・精神的な影響も内包しています。
 
その中で人々は、様々な想いで立ち、事情、環境、情報源、家族、友人など、数えきれないものが重なり入り組んだ中に生活しています。何が正しくて何が間違っているのかといった理論や判断を越えたところにある、人の生きる姿そのものが、そこにはあります。
 
私は、それを人々の顔が見える形で残すことで、同じ人間として理解し、起きている物事と直に向き合い、共に考えていくきっかけを作りたいと考え、個人への聞き取りをしながら、1人1つの話で文章化していくことを始めました。
 
もちろん、聴くことが出来る内容も伝えられる事も物事の一端でしかありませんし、ほんの僅かでしかありません。誰かが傷ついてしまうこともあり、そのことに対する気持ちの揺れは消えません。もう忘れたいと言う方もいます。それでも形にすることにしたのは、出会う一人ひとりが侭ならない中であっても魅力を放っており、力を秘めており、誰しもが持つその力が未来へ続く今を作りだしているようにも感じるからです。
 
そしてこれは、いつでもどこにでも起こりうることでもあります。
一生活者の視点で残す事で何かの参考にもなればとも思います。

 
お話下さった方々の気持ちに心からの感謝をするとともに、
これらの声が、これからの日々に繋がっていくことを祈ります。

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